ルイ・アガシー(氷河地質学/魚類学)

ルイ・アガシー

ジャン・ルイ・ルドルフ・アガシー(Jean Louis Rodolphe Agassiz, 1807~1873年)は、スイス出身の米国の博物学者、地質学者、古生物学者です。「氷河期(Ice Age)」という概念を確立したことでも知られています。また、アガシーの魚類の研究は、他の追随を許さないものと評価されています。

アガシーは優れた教師でもあり、ハーバード大学での自然史の講義は、19世紀後半アメリカの同分野の著名な教師をすべて輩出したと言われるほどです。また、ハーバード大学の比較動物学博物館(Museum of Comparative Zoology)も、アガシーによって設立されたものです。

アガシーは、ユグノー派の説教者の息子として生まれ、天地創造の神を信じるキリスト教徒でした。また、神があらゆる種類の生物を創造されたことを信じ、生涯の最後まで進化論に反対していました。

アガシーに関する記事を書いたジェリー・バーグマンは、アガシーの言葉を引用して次のように記しています。

アガシーは「ご自身が作り上げた複雑な構造の中で、絶えず、思慮深く働いておられる創造主の存在を裏付ける証拠」は、自然界の至るところに見られると記している。生物界には「知性ある創造主の介入が明らかに見られる」と結論づけ、生物界を評価するとき、「創造主の知的な働きをあらゆる段階で」見ることができると述べている。

Agassiz wrote that “evidence of the existence of a Creator, constantly and thoughtfully working among the complicated structures that He has made” is found throughout the natural world. He concluded that in the living world “is clearly seen the intervention of an intelligent Creator” and that when we evaluate the living world we can see “the mental operations of the Creator at every step.”1

アガシーは、神のご計画が自然界の至る所に見られると考えており、神の天地創造を否定する理論を受け入れませんでした。アガシ―は自然界に見られる事象について次のように宣言しています。

自然の結びつきに見られるこうした事実すべてが、唯一の神がおられることを高らかに宣言している。この方を人間は知り、崇め、愛することができる。そして時が来れば、自然史は宇宙の創造主である方の思考を分析したものとなるはずである。

“all these facts in their natural connection proclaim aloud the One God, whom man may know, adore, and love; and Natural History must in good time become the analysis of the thoughts of the Creator of the Universe.”2

参考資料

脚注

  1. Jerry Bergman, “Louis Agassiz: Anti-Darwinist Harvard Paleontology Professor,” Institute of Creation Research

  2. Agassiz, L. 1962. Essay on Classification. Cambridge: Belknap Press of Harvard University Press, 205.

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