writing on the wall

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この言葉は、直訳すると壁に書かれた文字という意味ですが、聖書の内容から災いの前兆という意味で使われます。ダニエル5:5が出典です。

ダニエル5:5

英語(NIV)

Suddenly the fingers of a human hand appeared and wrote on the plaster of the wall, near the lampstand in the royal palace. The king watched the hand as it wrote.

日本語(新改訳2017)

ちょうどそのとき、人間の手の指が現れ、王の宮殿の塗り壁の、燭台の向こう側のところに何かを書き始めた。王は、何かを書くその手の先を見ていた。

解説

バビロンのベルシャツァル王(Belshazzar)は、宮殿で大宴会を催していました。ところが、この宴会の最中に、不思議な手が現れ、宮殿に文字が書かれたのです。それは神からの裁きのメッセージであり、ダニエルだけが、その文字を読み解くことができました。この故事から、この言葉は「災いの前兆」という意味で使われるようになりました。

使用例

“European tolerance and freedom are in danger of becoming things of the past, yet little is being done to counter growing anti-Semitism. It is time for Europe’s Jews to read the writing on the wall and to realize that ultimately their future lies in Israel, the land of our people’s history and its destiny,” Freund explained.
― “40% of European Jewry Suppress Jewish Identity Due to Anti-Semitism,” Israel365 News, 17 Sep 2014 (https://www.israel365news.com/286470/40-european-jewry-suppress-jewish-identity-due-anti-semitism/)
「ヨーロッパの寛容と自由は過去のものとなるおそれがあるのに、拡大する反ユダヤ主義への対策はほとんどとられていない。今こそヨーロッパのユダヤ人は、壁に書かれた文字を読み、自分たちの未来は最終的に民族の歴史と運命の地であるイスラエルにあることを理解する時だ」とフロイントは説明した。

参考:白井俊雄『英米人のものの見方を理解するための教養の英語』(ベレ出版、2013年)

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