イザヤ66:8 ― 現代イスラエル建国の預言

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イザヤ66:8

8  だれが、このようなことを聞き、だれが、これらのことを見たか。地は一日の苦しみで産み出されるだろうか。国は一瞬にして生まれるだろうか。ところがシオンは、産みの苦しみと同時に子たちを産む。 

解説

国が一日で、一瞬にして誕生するようなことがあるでしょうか。常識的に考えればありえないでしょう。しかし、預言者イザヤはそのようなことが起きると預言し、文字どおりに成就しました。

紀元1世紀にローマによって国を滅ぼされて以降、ユダヤ人は世界中に離散します。約二千年間、国を持たない民として諸国をさまよったユダヤ人は、行く先々で迫害を受けました。祖国のイスラエルは「パレスチナ」という名で呼ばれ、時の大国に占領され続けます。

転機は、第二次世界大戦後に訪れます。当時、国連の委任を受けてパレスチナを統治していた英国が、パレスチナの統治を終了する予定であることを1947年2月18日に発表したのです。国連はそれを受けて、ユダヤ人国家の独立を認める決議を採択します。そして、英国のパレスチナ委任統治が終了した1948年5月14日に、イスラエルの建国が宣言されたのです。これまで国を持たなかったユダヤ人の国家が、イザヤ66:8の預言どおりに、一日にして誕生した瞬間でした。この日に、二千年間にわたるユダヤ人の流浪の民としての生活が終わりを告げました。

歴史家は、イスラエル国家の再建を「現代の奇跡」と呼びます。しかし、イスラエルの再建は、ユダヤ人が国を失って離散する五百年以上も前に預言されていたことだったのです。

参考:Commentary by Ray Comfort, The Evidence Bible, NKJV (Bridge Logos Foundation, 2011)

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