詩篇34:17 ― 霊想:井戸に落ちた犬

霊想

詩篇34:17

17  苦しむ者が叫ぶと 【主】は聞かれ そのすべての苦難から救い出してくださる。

今日の霊想:井戸に落ちた犬

「井戸に落ちた犬」のたとえ話をご紹介しよう。

老犬が、ある農夫が所有する井戸に落ちた。状況を調べた農夫は、その老犬に同情したが、そのまま放置することにした。老犬も井戸も、労苦するに値しないと考えたからである。ただし、老犬の苦しみを早く終わらせるために、上から土を落として埋葬してやることにした。

シャベルで土をすくい、井戸の中に落とすと、老犬は激しく吠えた。しかし、農夫がその作業を続けるうちに、老犬はあることに気づいた。背中に落ちた土を振い落し、その上に立てばよいのだと。上から土が落ちて来るたびに、老犬は同じ動きを繰り返し、徐々にではあるが、地上に近づいて来た。そしてついに、井戸の入り口までたどり着き、外に飛び出ることができた。

このたとえ話には、教訓がある。上から落ちて来る土は、私たちが経験する苦難のことである。その土の下にうずもれるなら、死んでしまう。しかし、それを背中から振り落とし、その上に立つなら、やがて私たちは勝利者となる。苦難にどう対処したかで、私たちの将来の道は分かれるのだ。

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(精選) K.N.

出典:中川健一『月刊デボーションガイドClay【クレイ】2016年3月号』(ハーベストタイムミ二ストリーズ)p.39


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