箴言 17:17 ― 霊想:言えない用件

霊想

箴言 17:17

17  友はどんなときにも愛するもの。兄弟は苦難を分け合うために生まれる。

今日の霊想:言えない用件

『萬朝報(よろずちょうほう)』で、ジャーナリストとして働いていた斉藤緑雨(りょくう)(1868 ~1904)は、後に『油地獄(あぶらじごく)』の作品で作家として知られるようになった。

その彼から、明治、大正の国語学者で東大教授、貴族院議員などをした上田万年(かずとし)(1867 ~ 1937)のところへ手紙がきた。
「なんだい、この手紙は。拝啓と敬具だけしか書いてないではないか」
そう言いながらも、親友の上田は、文字にされていない意図を汲(く)み取っていた。
「言いにくい用件だから察してくれっていうやつだな」
斉藤の悲痛な叫びをキャッチした彼は、すぐになにがしかの金を送ってやった。

CD-ROM 版 キリスト教例話集 Ver.5 より
(精選) K.N.

出典:中川健一『月刊デボーションガイドClay【クレイ】2016年3月号』(ハーベストタイムミ二ストリーズ)p.75


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