創世記1:25 ― ダーウィンの誤算(2)カンブリア爆発

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創世記1:25

25 神は、地の獣を種類ごとに、家畜を種類ごとに、地面を這うすべてのものを種類ごとに造られた。神はそれを良しと見られた。

解説

進化論の主張では、生物は単純なものから複雑なものへと徐々に進化したことになっています。しかし、化石の記録を見ると、あらゆる種類の生物がある時代に突然、完成された状態で現れています。この現象は古生代カンブリア紀と呼ばれる時代に見られるため「カンブリア爆発」と呼ばれます。

オックスフォード大学自然歴史博物館の研究者で、カンブリア紀の化石では世界有数の専門家であるT. S. ケンプ(T. S. Kemp)は、この点について次のように語っています。

ごくわずかの例外を除いて、新しい種類の生物は、すでに完全に進化し、ほとんどの特徴を備えた状態で化石の記録に登場する。……これは予想されていたこととはまったく違う。
― Commentary by Ray Comfort, The Evidence Bible, NKJV (Bridge Logos Foundation, 2011), p.1655

With few exceptions, radically new kinds of organisms appear for the first time in the fossil record already fully evolved, with most of their characteristic features present… It is not at all what might have been expected.

「予想されていたこと」とは、進化は徐々に起こるものなので、古い地層から新しい地層に移り変わるにつれて、徐々に単純な生物から複雑な生物の化石が発見されていくという進化論に基づく推論です。アメーバから動物や人間にいきなり進化するはずがないので、進化論からすると当然の推論ですが、化石の記録はそうなっていないのです。

英国の著名な進化論者であるリチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)も、カンブリア爆発が進化論にとって都合が悪いことを認め、次のように語っています。

多くの生物は、初めて現れる時には、すでに十分に進化した状態で見つかる。まるで、進化の歴史もなく、ただそこに置かれたかのようである。生物がまるでそこに置かれたように突然出現していることが創造論者を喜ばせたことは言うまでもない。…
― Commentary by Ray Comfort, The Evidence Bible, NKJV (Bridge Logos Foundation, 2011), p.1655

… we find many of them already in an advanced state of evolution, the very first time they appear. It is as though they were just planted there, without any evolutionary history. Needless to say, this appearance of sudden planting has delighted creationists…

進化論の生みの親であるダーウィンも、カンブリア爆発のような現象について次のように語っています。

種のグループの全体が一定の地層に突然現れることは、…種の変異があるという見解を否定する決定的な根拠になると何人かの古生物学者が主張してきた。もし同じ属や科に属する多数の種が本当に一度に誕生したのだとしたら、自然淘汰による進化を主張する進化論にとっては致命的な事実となるだろう。
― Charles Darwin, Origin of Species (cited in Evidence Bible, p.1655)

The abrupt manner in which whole groups of species suddenly appear in certain formations, has been urged by several paleontologists… as a fatal objection to the belief in the transmutation of species. If numerous species, belonging to the same genera or families, have really started into life at once, the fact would be fatal to the theory of evolution through natural selection.

また、最近の研究結果では、地球上の動物の90パーセントは同時期に現れたと報告されています。これは数百万というDNAバーコードを調べることによってわかったことで、これも進化論の主張とは逆の事実を示しています。

聖書の記述

聖書では、地上の動物はすべて創造の六日目に一度に創造されたと記録されています。創世記1:25では「地の獣を種類ごとに、家畜を種類ごとに、地面を這うすべてのものを種類ごとに造られた」と言われています。聖書は、動物は初めから「種類ごとに」、完成した状態で造られたと語っています。カンブリア爆発は進化論にとっては致命的な事実です。一方で、創造論にとっては聖書の正しさを裏付ける事実なのです。

参考資料

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